事務所や店舗の入り口はガラス製のドアになっています。
ガラス製のドアだと中が見えるので外からのお客さんが警戒心を持たずに入ることができます。

お店やオフィスの入り口にぴったりのガラスドアですが、このドアが、防犯的には危険性をはらんでいます。
ガラスを割ったら簡単にドアのカギを開けることができるからです。
小さな穴をシリンダーの近くに開けてそこに手を入れれば内側のサムターンを回して開けることができるのです。
ですからガラスドアを使っている事務所や店舗は空き巣の被害にあいやすいのです。

ガラスドアを使っていても空き巣に入られないところもあります。そういったところはきちんと防犯対策がとられています。

例えば内側がサムターンではなく外と同じシリンダーになっていたらたとえガラスを割られたとしてもカギが開けられることはありません。
普段使用するのに便利なように一本の鍵で開けられるようセットアップしておけば使用者が不便を感じることもありません。

さらに防犯性を高めようと思ったらガラスを防犯ガラスにしたり、鍵をプラスしてワンドアツーロックにするのもいいですね。

最近ではこじ開けのような荒っぽい手段で開けようとする空き巣もいます。
対策としては鍵のストライク部分に防犯ストライクをつけたりアルミで補強するなどするといいでしょう。

トイレのカギが壊れることがあります。
先日対応したのが川口技研というメーカーのトイレカギです。「GIKEEN」という文字が刻まれているものになります。
内側にはサムターンがあって外側には非常開錠用の鍵穴もついています。中で人が倒れたり開かなくなっていたりしたら外からコインを使って開けることができます。

トイレの鍵も金属でできているので長くつかっていると壊れてしまうことがあります。
外からみるとわかりませんが、内部の金属パーツが割れていたりヒビが入っていたりしてレバーハンドルが動かせなくなってしまい、サムターンも動きません。
このようなトラブルがトイレに入っている時に起きるとトイレの中に閉じ込められてしまい、外にでられなくなります。
カギ自体が壊れているので非常開錠装置を使っても開けることができません。

こういったトラブルが起きたらすぐに鍵屋に相談しましょう。部品自体が壊れてしまっているので錠前自体を交換しないといけません。

トイレの鍵を交換する時おすすめなのがミワロックのカギです。
こちらのタイプも川口技研のものとほとんど同じものです。
トイレに人が入っているときは外側の小窓が赤くなっているのでわかります。

外国からやってきたカギについて紹介したいと思います。
アメリカ製の鍵で日本でもよく見かけるのがタイタンというメーカーのカギです。
タイタンというのは木星の衛生からついた名前だと思われます。もともとはギリシャ神話にでてくる巨人族ティタンにちなんでつけられた衛生の名前です。カート・ヴォネガット・ジュニアというアメリカのSF作家の作品に「タイタンの妖女」という小説があります。また、爆笑問題の事務所が「タイタン」でこれもヴォネガットの「タイタンの妖女」からつけられた名前ですね。

さて、話が脱線しましたがアメリカのドアノブメーカー、タイタン社は会社編成のために製造が終了していまして、現在はクイックセットというカギで代用することになっています。
ですからもし「TITAN」という刻印のある鍵を使っていて調子が悪くなったりしたら鍵屋に相談してクイックセットの錠前と交換してもらって下さい。

タイタンの鍵は長いこと使っているとしばしば不具合を起こすことがあります。鍵穴の部分がグラグラしてきて最終的には動かなくなってしまうのです。

タイタンのような外国製のカギというのは重たい木製ドアに使われていることが多いので重みでレバーハンドルの調子が悪くなってきてしまうのです。
また、ドア自体の建付も影響してきます。建付が悪くなったドアを無理やり押したりひいたりしているうちにハンドルや錠前部分に負担がかかってきてしまいます。

また、メッキも剥がれてきて見た目にも悪くなってくるのでこうなったら交換してしまったほうがいいでしょう。

鍵屋ではちょっとかわった形のカギを作成することもあります。
代表的なのが丸い管の形をしたカギです。管キーと呼ばれていたり、丸鍵、八万ロック、エースキーとも呼ばれます。
エースキーは自動販売機や両替機、パチンコ台やエレベーターのカギとして使われていることがあります。住宅や車ではなく工業製品用のカギです。

管キーの防犯性能は実際のところピンきりです。
それほど防犯性が重視されないもの、例えば屋内に設置しているようなものならボールペンでも開けられたりします。
しかし、自動販売機や両替機などはお金を盗まれる可能性がありますので厳重な防犯体制になっています。ピッキングではそう簡単に開けられません。

この管キーが壊れたり調子が悪いという時にカギ屋が対応しています。新しく鍵を作ることが可能です。
元鍵がある状態で作成することもありますし、鍵を紛失してしまったために作成をお願いされることもあります。

あまりないタイプの鍵なので壊れたりなくしてしまうとどこに頼んだらいいのかわからないと思うかもしれません。基本的には鍵屋に相談すれば大丈夫です。鍵屋に頼むときには「管キー」とか「エースキー」と言えば伝わります「丸い鍵」でも伝わると思います。